2017年7月24日月曜日

東京銀座で凛と輝く「スタアバー」


先日、銀座のスタアバーに行ってきました。

NHKのプロフェッショナルで特集が組まれた、伝説的なバーテンダーさんがオーナーのbar。

予約不可のお店ですが、早めに行ったので入れました。


まずはテレビでもやっていた、ジントニック

ジンとレモンによって、
単なる清涼飲料水であるトニックウォーターが
本来の生命力を与えられたかのような味になっていた。

カクテルは単なる足し算ではない。

このグラスに作り手の世界観が宿る作品なのだ、
と感じさせられるファーストドリンクだった。


僕の大好きなマンハッタン
ちょっと度数の高いバーボン、オールドグランダッドを使用。

主張の強すぎない、日本酒のような繊細な味。


驚いたのは、敷居の低さ。
銀座のbarというと、薄暗くて緊張感があるbarだと勝手に想像していたけど、ここは地下1階だけど外のガラスから見えるし、照明も明るい。

なにより接客。常に心地よい笑顔。

通常オーセンティックbarは緊張感があるからか、バーテンダーさんに話しかけづらい雰囲気のところも多いけど、ここは目が合うとニコっとほほ笑んでくれて、ウェルカムな雰囲気。

それでいて、カジュアル感もなく、絶妙な距離感。
気さくだけどオーセンティックbarなので上品な感じ。



オーナーの岸さんは、若いころから接客が苦手だったそう。
テレビでも鏡の前で笑顔の練習をしているシーンが出てきます。

だからこそ、技術では負けないようにと、最年少でカクテルの賞を取るほどに。

トップバーテンダーになって尚も「自分は不向き」と言うシーンも。

そんな岸さんの正直さが、「スタアバー」の原点だと
感じました。


チャーチル


諦めないって言うのは簡単ですが、岸さんは、ほんとに諦めずに努力し続けたんですね。

諦めることを諦めたとき、それは生業(なりわい)を超えて
本物のプロフェッショナルになるのかもしれません。

ありきたりのマニュアルではない
本心で向き合って接客してくれる「スタアバー」には
きっと、これからもたくさんのお客さんが集まってくるでしょうね。




スタアバー公式サイト


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