2017年10月17日火曜日

ビールは仕事じゃ造れない キリンビール工場見学



秋は「勉強の秋」
キリンビール名古屋工場へ見学に行ってきました。


選んだのは見学コースの中で一番内容の濃い
エクスペリエンスツアー」(有料1000円要予約)


スライドでの映像を見ながらキリンの主力商品で
最近リニューアルした「一番搾り」についての説明。



そもそも「一番搾り」とは・・・
麦芽を砕いたもの(もろみ)にお湯を加えてしぼった
最初の麦汁(一番搾り麦汁)のみを使ったビール。




実際に、一番搾り麦汁と二番絞り麦汁の違いを
再現する実験。

一番搾り麦汁は、風味豊かでまろやか~で
「えー、ここまで違うか!」というくらいの驚き。


通常のビールは、
一番搾り麦汁と二番絞り麦汁を合わせて造るのですが、

キリン一番搾りは、経費や手間がかかることを知りながら
誰もが美味しいことをわかっている一番搾り麦汁のみで造る、
ということにこだわったのだそうです。


一番搾り」が発売されたのが1990年。

なぜ、そんな経費も手間もかかる一番搾り製法に
こだわった商品を造ろうと思ったのか。





それは


こんなビールが家の冷蔵庫にあったら
嬉しいと思えるビールを造ろうじゃないか!!

という開発者たちの想いから。


毎日、冷蔵庫を開けるたびに、
この一番搾りをみるたびに
なんだか嬉しくなる。

ちょっと嫌なことがあった日も
冷蔵庫の一番搾りを飲むと
ホッと嬉しくなる。

このビールが日本人の定番になることだけを夢見て
気の遠くなるような開発に
情熱を注いだのだそうです。


見学の間、ずっと手を振り続けてくださる社員の方たち

さらに、一番搾りは、
日本人の繊細な味覚を満足させるべく
その後混じりっけなしの「麦芽100%」を実現します。

「純粋」をキーワードに。

こうして、一番搾りは、日本の定番になり
そして世界中でも製造販売もされるようになっていきました。



一番搾りの醸造に携わっている社員の方からの
説明もあったり、気さくに質問や雑談にも答えてくれて、


さらに、仕込み室へ入り、
仕込み釜の中を実際にのぞいて見ることが出来て
貴重な時間を過ごしました。




お待ちかね!試飲の時間♬

なんと!!
色鮮やかな料理つき!

すべてビールとのマリアージュ(相性)を
考えて作られたメニュー。

野菜の浅漬けと一番搾りは、
どちらも引き立て合う日本人が好む最高の組み合わせ。

一番搾りの黒ビールとハヤシソースは
どちらもコクが深く濃いのに、味の相殺は一切せず
うま〜く絡み合う。



最後は、原料に国産ホップを使用した
花の香りがいっぱいに広がる一番搾りプレミアム
ドライフルーツのクリームチーズ和えを
合わせるという新感覚デザート。
これが一番驚いたし、美味しかった。


食べ終わって気づいたのは
この料理がすべて家庭で作れるレベルに配慮されていたこと。

・・・そうだった。
最初に説明されたじゃないか。


名札には手書きのメッセージが。


一番搾りっていうのは、

家庭の冷蔵庫にあったら嬉しいビールだって。
日本の定番になるようなビールだって。



最後までまったくブレてない。
どこまで「純粋」なんでしょ。


「キリン」がすっかり大好きになってしまった。

工場見学って、訪れた人を幸せにする。
ほんとに素晴らしいです。




せっかく来たのだから
工場見学だけじゃもったいない。

キリンビール名古屋工場には

すごく雰囲気の良いレストラン
併設されています。

キリンビールが堪能できるほか、
ビールに合う美味しい肉料理メニューが豊富なので
おすすめです。


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